「バランス」 日本語では、「平均」 「調整」という字があてはまるだろうか。
とかく、日本ではバランスが重要視される。高度成長時代には中間層がぶあつくなる時代であり、バランスのとれた富や便利、幸せの分配が最上のことだったと思う。
しかし、低成長時代や激動の時代では、バランスという概念では突破できない大きな壁があると思う。バランスという概念は、出る杭は打たれる社会や概念であり、突破に必要な、一種の狂った(常識とは違うという意味で)発想や技術が世にでない、正当に評価されない概念だと思う。
現在、日本にはこの狂った発想や技術を正当に評価する人材が少ない、特に政治家、行政および企業トップに少ないことが大問題だと思う。一般人、特に若い人はこの狂った発想や技術を正当に評価する、駄目なものは駄目、良いものは良いとしがらみも関係なく、きちんと評価できていると思う。ファッション、秋葉原文化といったものはまさにその表現であり、若い日本人のファッションセンスが世界ナンバーワンであることも、その一つになっていると思う。
大型補正で公共事業が地方の活性剤とか言われている、しかし、本当だろうか、経済再生という一点突破の場合には、直接投資は都市部、しかも日本経済の大動脈となっているところにほとんどを投資し、その間接的なもので地方を活性化するという方法が、都市部に集中する若い人の正当な評価力を生かして狂った発想や技術を展開し、経済を本格的に再生、というよりは新生するのに良いと私は思う。直接地方に公共事業を入れても結局は資金は借金返済にまわり、銀行に戻ってしまうという悪循環を作るのがほとんどのケースだと思われる。
#
by yoshi2479kawasaki
| 2013-02-11 08:00
| つぶやき